運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

私たちの体は”日常生活以上”の負荷をかけたときに体力が向上します。そして、運動を継続している時はその運動能力は維持されますが、中止すると元に戻ります。

要するに、運動が習慣化するまでは”日常生活以上”の負荷がかかり、運動効果は望めますが、運動が習慣化すると現在行っている運動は“日常生活”となってしまい、運動能力の維持はできても向上は望めなくなるということです。

運動が習慣化した人が更に運動効果を出すには“より長く”する(時間を伸ばす)か“よりキツく”する(強度を上げる)か “より多く”する(頻度を増やす)事が必要です。これでは運動の継続が困難になってしまう方の方が多くなってしまうと思います。今の運動習慣で長く運動効果を出そうと思ったら、運動の中身に変化をつけて習慣化させない“工夫”が必要です!

運動の中身を習慣化させない3つのコツ

①筋トレマシンの順番を変える

メインのトレーニングでは

  • 1番目に行ったモノに1番目の結果が出ます
  • 2番目に行ったモノに2番目の結果が出ます
  • 3番目に行ったモノに3番目の結果が出ます

ですので、毎回同じ順番でマシンを使っていると結果の出るマシンと出にくいマシンがあり、結果の出方に差がつきます。

① レッグプレス

運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

② シーテッドロウ

運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

③ チェストプレス

運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

④ アブドミナル

運動が習慣化したら運動の中身は習慣化させない!

この4つマシンの組み合わせを考えると①→②→③→④から始まり、全ての組み合わせは24通りになります。

例えば、4番目に行っていたマシンを1番目に行う事で、いつもより疲労がないフレッシュな状態でトレーニングする事が可能となり、いつも以上の負荷をかけても耐えられる状態で始められます。ですので、順番を変えていつもより少し重さを上げて行えば、習慣化を防ぐ事ができます。ぜひお試しください♪

②片手・片脚のトレーニング

トレーニングが初めての方には、両手や両脚を同時に動かすようにお伝えしますが、このようなトレーニングでは姿勢を保持する要素が薄れ、シンプルな動作となる事で、トレーニングの量をたくさん行う事が出来るようになり、部位ごとの筋力を向上させやすくなります。

しかし、日常生活ではトレーニングの時のように両脚や両手を左右対称にかつ同時に動かして(垂直跳びや立ち幅跳びのような動きで)前や後ろに進むような事はほぼ皆無であり、日常生活の移動手段は専ら左右非対称に片手と片脚が交互に動く“歩行”です。

ここでお伝えしたい事は、トレーニングで行なっている事と日常生活(歩行)で行なっている事ににギャップがあるということです。シンプルな動作で部位ごとに鍛えることはもちろん重要ですが、それだけでは日常生活の動きには直結しないため、片手・片脚のトレーニングを行う事で、日常生活に近い動きとなり、体をコントロールする能力が向上します。

そして、片手・片脚のトレーニングを取り入れることで、上半身は両手・下半身は片脚、反対に上半身を片手・下半身を片脚という具合にする事も可能となり、組み合わせのバリエーションが多彩になります。是非お試しください!

③2 for 2ルールを活用する

私たちの体は「日常生活以上の負荷をかけなければ体力は向上しません」なので体力の向上に合わせて「負荷、回数、セット数、頻度などを漸進させる」事が必要です。

2for2(ツーフォーツー)ルールとはトレーニングの最終セット(3セット行うならば3セット目)に予定していた回数の+2回以上(10回ならば12回以上)できたら、次回のトレーニングでは重さを上げて、同じ回数とセット数を行います。

反対に、最終セットに予定していた回数よりも、-2回以下の場合は設定した重量が重すぎるため、次回のトレーニングでは重さを下げて同じ回数とセット数を行います。2for2ルールを上手に活用して無理なく着実に体力を向上させ、運動の習慣化を防ぐ事ができます!

まずは自分の体で体感してみる

2for2ルールに限らずですが、まずは自分の体で、マシンの順番を変えてトレーニグしてみたり、片手・片脚のトレーニングをしてみたりしてみてください。 食べたことの無いものを「これ美味しいから食べてみてください」と勧めることは絶対しないはずです。

トレーニングも同じです。まずは自分の体で体感してみる。 そして、自分の体で感じたことは自信を持ってお客様にオススメできます。 知識よりもまずは自分の体で体感する事が何よりも大切です。是非体感しましょう!