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健康診断の見方と対策 その①

2021.09.04

ご覧いただきありがとうございます。

まずは、一般的な健診結果表を見てみましょう。

検診表

忙しい方やあまり興味のない方にとっては、やたら専門用語や数値がたくさん並んでいて、分かりにくいかも知れません。

でも、自分にとって見た方が良いポイントさえ知っていれば、そんなに難しいものではないと思います。

健診.png
最初に、検査の大きな区分ですが、特別な検査を除けばだいたい7項目くらいです。

1.身体検査
:視力・聴力、身長体重など身体計測(BMI値、メタボ

2.血圧測定:高血圧・低血圧、心臓、血管の異常など

3.血液検査:血中脂質(コレステロール・中性脂肪)、肝機能(γ-GPT)、代謝(血糖値)など

4.尿検査:腎機能(尿蛋白)、尿潜血、尿糖など

5.便検査:便潜血

6.X線検査 :胸部(呼吸器・心臓・大血管)、上部消化管(食道・胃~十二指腸)、

7.問診:医師が直接自覚症状や服薬・治療の状況をヒアリング、胸部聴診・腹部触診など


その他オプション(人間ドックなど)として、

・検査機器別では、心電図・超音波(エコー)・CT・MRI・胃(大腸)カメラ、骨密度など

・がん検診など精密検査では、主なもので脳ドック、肺機能検査、胃がん・大腸がん検査、乳がん・子宮がん検査、眼底眼圧検査などがあります。

⇒詳しくは「日本人間ドック学会~検査結果の見方~」が分かり易いです。

https://www.ningen-dock.jp/public


一般的に検査結果数値の横には、「結果判定欄」例えば「1~6」や「A~E」があります。

因みに、津山中央健康管理センターの場合、

1(異常なし)
2(わずかな異常、日常生活に支障なし)
3(経過観察)
4(要治療)
5(要精密検査)
6(治療中)
となっています。


判定1・2は、自覚症状などがなければ気にしなくていいと思います。
問題は3以上です。特に4(要治療)以上はできるだけ早めに病院に行ってください。病院で治療を受けて改善していかないと、健康的な生活はおろか、寿命を縮めることにもなります。

それでは各項目別に、もう少し詳しく見ていきましょう。

まずは1.身体検査」「2.血圧測定」についてです。

1.【身体検査】

(1)視力・聴力 この検査は分かり易いので、ここでは省略します。

(2)身体測定 身長、体重、腹囲から、肥満度や内臓脂肪の溜まり具合を調べます。

 =検査項目=

BMI〕 

 体重と身長の測定数字から、主に肥満を判断
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※8/8配信内容をご覧ください。LINEページの「お知らせ」をクリックでみられます。
BMI.jpg

<基準範囲より高い場合>

 疑われる病気:肥満症、糖尿病、脂肪異常症など

 病気以外の要因:食べ過ぎ、運動不足など


<
基準範囲より低い場合>

 疑われる病気:摂食障害、悪性疾患、甲状腺機能亢進症

 病気以外の要因:無理なダイエットなど


■放置すると
生活習慣病を発症します。

 またBMI25以上の肥満は過体重による体への負担などから膝関節症月経異常を引き起こすことがあり、BMI18.4以下の低体重の場合は筋力の減少などから冷え性疲れやすいなど体に問題が生じることがあります。


◎対策

 まずは自分自身の摂取カロリー(食事)と消費カロリー(運動)を知り、そのバランスを意識した生活習慣を取り入れる

 ≪肥満≫ 夜食や間食を減らすなど摂取エネルギーを抑え、運動を習慣化する。 

 ≪低体重≫ 食事の量を増やしたり、回数を増やし摂取カロリーを上げる。

 詳しくは8月配信の「摂取カロリーと消費カロリー」、「正しいダイエット」をご覧ください。

健診2.png 

〔腹囲〕

 腹囲の測定で内臓脂肪の蓄積の度合いを調べ、内臓脂肪型肥満の判定をします。基準値を超えると内臓脂肪の溜まりすぎが疑われます
 内臓脂肪の蓄積は糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の発症につながることが分かっており、腹囲はメタボリックシンドロームの診断基準にもなっています

腹囲
<基準範囲より高い場合>

 疑われる病気:肥満症、糖尿病、脂肪異常症、高血圧など

 病気以外の要因:食べ過ぎ、運動不足、習慣的な大量飲酒など


■放置すると
生活習慣病の発症リスクが高まります。

内臓脂肪の蓄積は生活習慣病の発症を引き起こし、さらには動脈硬化が進行、脳梗塞心筋梗塞のリスクも高くなります。

 

◎対策

 内臓脂肪を減らし、適正体重にすること。

 食生活の改善 食べ過ぎは避け、腹八分目に、間食や夜食を食べない、野菜を多く摂るなど

 ≪運動の習慣化 極力階段を使う、ストレッチなどの軽い運動を日常的に取り入れるなど

 詳しくは8月配信の「摂取カロリーと消費カロリー」、「正しいダイエット」をご覧ください。


2.【血圧検査】

 血圧とは心臓から押し出された血液が、血管に流れ込む時に加えられる圧力のことを言います。

収縮期(高い方、上:血液が心臓から送り出されるとき)
拡張期(低い方、下:血液が心臓に流れ込むとき)
2種類の血圧を測定し、このバランスから体の状態を調べます。

〔血圧測定〕

 血圧の測定で、高血圧症の重症度を調べ、生活習慣病を予防します。(㎜Hg

血圧

基準範囲は、高い方が129以下且つ低い方も79以下
要注意高い方が130以上(且つ)又は低い方が80以上
(日本高血圧学会診断基準より)
※尚、家庭で計る場合(家庭血圧)は、診察室血圧より5Hg低い水準で見ます。


<
基準範囲より高い場合>

 疑われる病気:高血圧症、動脈硬化(脳・心臓・腎臓)など

 病気以外の要因:肥満、塩分過多摂取、ストレス、緊張など

<基準範囲より低い場合>

 疑われる病気:低血圧症など

 病気以外の要因:食後、入浴後、薬剤の副作用など
 ※一般的には収縮期が100㎜Hg未満の場合に低血圧と診断される


■高血圧を
放置すると動脈硬化が進行します。部位別では脳(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、心臓(狭心症・心筋梗塞・心不全)、腎臓(腎硬化症・腎不全)など重大な病気の危険性が高まります。


◎対策

 最大の原因は塩分の取り過ぎ。食生活や適度な運動など、生活習慣を改善することが重要。

 ≪食生活の改善≫

 ・塩分は16g(ナトリウム相当だと2400mg)未満

 ・カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂る(カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促す作用があります、バナナや玄米、ほうれん草などにも多く含まれています)

 ≪運動の習慣化≫

 ・ウォーキングなどの軽い運動をなるべく毎日、30分以上行う

 ・長時間、座って作業するときは、定期的に席を離れ動くなど身体を動かす習慣を身に着ける


今回はここまでです。ずいぶんながくなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。


次回は健診項目の中でも注目度の高い3.血液検査」でわかる「肝機能」や「脂質代謝」などについてお話いたします。特にお酒が大好き、食べるのが大好きな方は、是非ご覧になってください。