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健康診断の見方と対策 その②

2021.09.12

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、3.血液検査」についてお話します。

健康診断では血を取って検査をしますが、その目的は血の中に病気の原因となるものがどれくらい含まれているか、また血管の健康状態を見ることです。


<血液検査の
主な項目> ※( )内は簡単に言うと

① 肝機能検査(肝臓内の酵素が漏れていないか)

② 脂質代謝検査(血液中に脂などが多くないか)

③ 糖代謝検査(血液中に糖が多くないか)  などです。

その他にも、尿酸値検査(痛風や尿路結石など)、腎臓機能検査(腎機能低下)、血球検査(赤血球・白血球・血小板の異常など)、感染症検査(BC型肝炎、梅毒)などがあります。

今回は、このうち『肝機能検査』『脂質代謝検査』についてです。


ところで、皆さん、漫画が原作のTVアニメ「はたらく細胞」「はたらく細胞BLACK」をご存知でしょうか?TV放送は今はやってませんが、このアニメは数行前に出てきた赤血球や白血球などを擬人化し、人間の身体の内部で彼らや投薬が外敵(病気の原因)と必死で戦うというストーリーです。

医師が監修していますし、とても分かり易すく面白いので、見る機会がありましたら是非ご覧ください。

色々な病気に関する難しい説明より、イメージがわきやすいと思います。

【肝機能検査】


肝臓には痛みを感じる神経がないため、別名を「沈黙の臓器」といい、多くの場合病気がかなり進行しないと症状が現われません

気が付いた時には、既に肝臓が硬くなって機能が低下する「肝硬変」「肝臓がん」になっていたということもあります。

そういった意味では、健診で肝機能を表す項目や数値はとても重要だと言えます。

肝機能の主な検査項目は、ASTALT「γ-GTP(ガンマジーティービー)の3つです。

これらはいずれも肝臓の中で働く酵素で、肝臓の細胞が壊れるとこれらの酵素が血液中に流れ出るため、数値が高くなります。

ここでは、これらの内容は詳しく説明はしません。


それよりも大切なのは、この3つの数値の内1つでも基準値より高いと「肝機能異常」と診断され、肝臓病になりやすいかあるいは既に肝臓病になっているということです。

<検査項目>

AST/ALT.jpeg

※ASTのみ高い場合は、心臓疾患の疑いもあり

※γ-GDPのみ高い場合、アルコール肝炎障害の可能性あり

成人男性の場合、およそ3人に1人が「肝機能異常」と診断されていると推定されています。

当てはまる方は、是非二次検査を受けてください。

※二次検査:肝炎ウイルス検査、肝線維化・腫瘍マーカー検査、超音波検査など

また検査数値が基準値より高く、更に次の要因のある方は、肝臓病になる可能性が高いので、必ず二次検査検査を受診してください。

① 家族に肝臓病の人がいる

 B型肝炎C型肝炎はウイルス性感染症のため、家族の血液や体液を通じて感染する可能性あり。

② 尿の色が濃くなったように思う

 肝機能の低下により、ビリルビンという褐色の物質が尿に混ざる

③ 最近脂っこいものをあまり食べなくなった

 本来脂肪を処理する肝機能の低下により、処理しきれなくなったことで脂分が欲しくなくなる

④ 年々体重が増えている

 処理しきれなくなった脂肪が内臓脂肪として蓄積される

⑤ お酒を毎日けっこう飲んでいる

 肝臓のアルコール処理負担により、肝機能が低下する

◎対策

➢検査結果によっては、二次検査や病院での治療が必要です。

➢飲酒量が原因の場合は、節酒1日あたりビール500ml以下、日本酒1合以下)に心掛けてください。

女性の方はアルコールの分解速度が遅いため、上記の量の1/2〜2/3程度が適当と言われています。

健診の直前に数値を下げるために酒量を減らす方がいますが、目を背けているだけで自身を危険にさらしているので止めた方が良いと思います。また数値の比較は、前回と比較し時系列でみてください。

➢飲酒量が少ない場合でも、生活習慣(食生活の乱れや運動不足)が原因の場合は、脂肪肝(肝臓の脂肪処理能力を超え、肝臓に脂肪がたまった状態)の場合が多く、適正なカロリー量の食事と適度な有酸素運動・筋力トレが効果があります。

 詳しくは、8月配信の「正しいダイエットシリーズ」をご覧ください。

脂質代謝検査


脂質代謝とは、食事から摂取した脂質が血液を通して運ばれ(血中脂質:中性脂肪コレステロール)、体の中で有用な物質や必要なエネルギーに変わり、不要なものが体の外へ排出される仕組みのことです。

このバランスが崩れると、血液中に脂質があふれ動脈硬化などの原因になります。


<検査項目>

IMG_0066.jpeg

★中性脂肪とコレステロールの違い


〔中性脂肪〕

身体のエネルギー源となる燃料、車のガソリンみたいなもの。脂質だけでなく糖質やたんぱく質も身体が吸収できる(エネルギーとして使用できる)限界を超えると、中性脂肪として備蓄しますが、溜まり過ぎた状態が内臓脂肪の肥大化(肥満=メタボ)となります。

〔コレステロール〕

脂質の一種で、細胞膜、ホルモン、胆汁酸の材料です、と言っても分かりにくいので、主なコレステロールについて説明します。

 LDLコレステロール:肝臓から血管にコレステロールを運ぶため、増えすぎると血管に溜まってしまいます。

 HDLコレステロール:余分なコレステロールを肝臓に運ぶため、少ないと血管内に余分なコレステロールが残ってしまいます。

簡単に言えば、LDLは血管にコレステロールを溜める「悪玉」HDLは血管の余分なコレステロールを少なくしてくれる「善玉」と言うことになります。そのため、LDL120以上が要注意HDL40未満が要注意です。

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最近では、総コレステロールからHDLコレステロールを引いたNon-HDLコレステロール」も検査項目として使用されています。

基準範囲以外の場合


放置すると「動脈硬化」「心筋梗塞」「脳梗塞」の危険性が高まります。

IMG_0069.jpeg


◎対策

最大の要因は食生活。食生活を中心とした生活習慣改善が重要です。

尚、遺伝や女性ホルモン減少などが原因の場合は、医療機関で受診をお勧めします。

≪食生活の改善≫

魚、大豆、野菜、海藻を十分に摂り、肉の脂身やバター、砂糖や果糖は控えめに。

コレステロールの多い食品(動物性のレバー、臓物、卵類)は血中のコレステロールを上昇させるるため出来るだけ控えましょう。

喫煙によるニコチンはすべての脂質に悪影響を及ぼし、一酸化炭素は活性酸素を増やすので、禁煙してください。

≪運動の習慣化≫

中性脂肪は余ったエネルギーが溜まったものですから、運動によって減らすことが可能です。最も有効なのは「有酸素運動」です。詳しくは8月配信の「消費カロリー」をご参照ください。

筋トレは、筋肉を大きくし基礎代謝を増やすこと、またストレッチは筋肉の緊張をほぐし血行を良くするので、有酸素運動と合わせて毎日出来る範囲で実践してみてください。

最後に、対策を書いていて思ったのですが、健康になるためにはやはり「食事と運動」なんですよね。

アクトスでは食事のアドバイスはできても提供は出来ません。

でも運動なら、アドバイスも実践もしっかりできます。一人では中々運動が続かない方は、是非一度ご見学にお越しください

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回配信(9/19)は「3.血液検査」の3番目「糖代謝」などについてお話いたします。

特に、「血糖値」や万病のもと「糖尿病」が気になる方は、是非ご覧ください。