店舗からのお知らせ
食~保健機能食品・サプリメント~Part3
2022.06.19
いつもご覧いただきありがとうございます。
今月のテーマは「食~保健機能食品・サプリメント~」です。
前回までは、「健康食品」と言われる食品の分類など基本的なことについてお話してきました。
何でもまずは「知る」ことが大切ですよね。
今回のお話は、全ての健康食品を疑った方がいいとか、効果が無いとかではなく、健康食品を選ぶ(買う)前に、
「今の自分にとって、必要なものか?」
「言葉巧みな宣伝や不確かな情報につられていないか?」
「健康食品だからいくら飲んでも、安全・安心?」
など、少し冷静に考えて頂きたいということです。
【健康食品を購入(服飲)する前に!】
少し小さいですが、下表は厚労省の2019年の資料です。
全人口では約4分の1、特に女性では年齢が高くなると約3分の1前後の方が、何らかの健康食品を摂取しているというデータです。
尚、別の資料では、日本人の約9割が自分は健康と思っているということなので、健康であるにもかかわらず、ダイエットなどの目的で、多くの方が健康食品を摂取しているということになります。
「もっと痩せたい、カッコウ良くなりたい」
「もっと長生きしたい、健康でいたい」
「疲れ・痛みを取りたい」
これらの気持ちは当り前のことですし、人の欲求はより良い状態を望む点では、際限が無いとも言えます。
ただ、気を付けてほしいことは、
「本当は良く分からないのに、買わされてませんか?」
ということです。
気を付けてほしいことは、大きく分けて次の3点です。
1.本当に、今の自分に必要なものですか?
テレビ、広告、インターネットなどさまざまなところで毎日のように健康食品の宣伝を目にします。
友人や家族の間でも、『○○を飲んだら痩せた』などの会話があるのではないかと思います。
でも万人に共通して効果のある健康食品はないと思ってください。
『本来、栄養素は普段の食事から摂るのべきで、食事では補えないものを補助的に健康食品に頼るというのが健康食品の使い方』です。
身体が不調な場合は、まずは医療機関で受診するのが1番です。その方の診察をしその方のために、科学的根拠を以った必要な処方をしてくれます。
健康食品は自分の判断力がすべてです。そして、そのリスクもほとんど自身で負うことになると思ってください。
大切なことは、
本当に今の自分に必要なものなのかを見極めることです。
~~ 【おまけ】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<あの有名な健康食品は???>
★成分の有効性などの見解が記載されています。
国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所
「健康食品」の素材情報データベース
「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)
例:
・コンドロイチン→変形性膝関節症⇒信頼性無し
・ヒアルロン酸→肌のうるおいや弾力⇒有効なデータなし
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2. 巧みな宣伝に惑わされて買っていませんか?
「○○が治った!」
「天然、自然の素材だから安全安心!」
「芸能人の○○も愛用中!」
「1週間で〇㎏減!」
今はコロナの影響もあってか、TVCMやTVショッピング、TV特番、折込チラシ、SNSなどなど、毎日見ない日はないくらい、ありとあらゆる健康食品の宣伝が目に入ってきます。
言い方は悪いかもしれませんが、宣伝する側は、とにかく売りたいんです。売って利益を上げることが目的です。
見ている方に本当に効果があるか無いかは、購入される本人次第ということです。医師や薬剤師の処方とは全く違います。
特に錠剤・カプセル、粉末のようなサプリは、一見「薬」のような錯覚をしますが、薬の処方と違い、あなたのためではなく多くの方に買ってもらい、その中の何人かが良かった・・・程度の効果しか期待していないのです。
『宣伝のための情報』は、人の心理を巧みに誘導し、
「今買わないと損かも・・・」
「なんか効きそう・・・」
「失敗しても害はなさそうだし・・・」
と思わせるテクニックが満載なのです。
宣伝が上手なものほど、疑ってください。
もう一つ気を付けてほしいのは、
大量の宣伝、広告費を掛けているものほど、疑ってください。
その食品・サプリの効能を上げる研究費以上に、売るために広告費にお金を使っており、それが商品代に上乗せされるため高くなったり、売らないと広告費のもとが取れない仕組みなんです。人のニーズや弱みに付け込んだ、ある意味悪徳商法的な「本末転倒」のものもあると思ってください。
勿論、高価なもので効果の期待できるものもあると思います(運が良ければですが・・・)。
家計的には、良く分からないものにお金を払ってしまうのも、もったいないですし、少し興味本位で試してみるくらいは良いですが、売る方もその辺は分かっているので、「効果が出るまで時間がかかることもあるので飲み続けるよう」にアプローチしてきます。
それでもどうしても飲みたい場合は、
・ その目的などを医師や薬剤師に相談する
・ 科学的根拠など自身である程度理解し、そのリスクも知った上で摂取する
・ 摂取した日付や量を記録しておく(効果やリスクチェック)
ことが必要と思います。
☆もう少し詳しく調べたい方は、こちらが分かりやすいです。
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)
3.成分や効果などの科学的根拠と服用によるリスクを知った上で、購入してください。
薬+健康食品=とても健康に良く、病気が早く治る!
と考える方も少なくはないかもしれませんが、これはNGです。
健康食品の成分によっては、薬の効果が弱くなったり、副作用が強まったりすることがあります。
健康食品は、本来普段の摂取する食事の補助的なものなので、医薬品を使用することを前提としていません。
前段でもお話しましたが、使用する(したい)場合は、事前に医師や薬剤師に相談をすることが望ましいです。
また、身体の中に入れる物ですから、記載してある「適切な使用法」や「使用上の注意事項」はしっかり読んで守ることが必要です。
特に、病人、子ども、妊産婦、高齢者、アレルギー体質の方は、要注意です。
お伝えしたいことが沢山あり過ぎて長くなってしまいました・・・(^^;)
正確な情報は、下記厚労省のページでご確認ください。
結構分かりやすく書いてあります。
「健康食品の正しい利用法」
~厚労省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部~
0000113706.pdf (mhlw.go.jp)
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回はアクトスでの取り組みも含めて、3週に亘ってお伝えしてきた内容を分かりやすくまとめたいと思います。
是非ご覧ください。
店舗SNSはこちら